イタリア語で「すべて黒」を意味する「トゥットネロ」。その名の通り、パネライ トゥットネロ ルミノール GMT PAM01438は、ケースからブレスレットまで漆黒のセラミックで統一された、極めて攻撃的な存在感を放つ一本である。
このモデルの最大の特徴は、その素材とサイズにある。直径44mmのクッション型ケースは、高硬度セラミック製だ。ステンレススチールの約5倍の硬度を誇り、傷がつきにくく、経年変化による退色も防ぐ。ケース側面には、1956年以来ルミノール・コレクションの象徴であり続ける特許取得のリュウズプロテクターが配され、力強いシルエットを形成している。
ダイヤルは、パネライ伝統のサンドイッチ構造を採用。上のプレートに切り抜かれたアラビア数字から、下のプレートに塗布された夜光素材が浮かび上がり、暗闇でも卓越した視認性を発揮する。9時位置のスモールセコンド、3時位置の日付表示、そしてGMT針が、実用性と機能美を両立させている。
心臓部には、自社製の自動巻きムーブメント「キャリバーP.9010/GMT」を搭載。31石の宝石軸受とツインバレルが、約3日間(72時間)のパワーリザーブを実現している。GMT機能は時針を独立して動かせるため、時差のある地域でも瞬時に現地時間に合わせられる。ケースバックはDLCコーティングを施したチタニウム製で、100mの防水性能を備える。
PAM01438は、単なる時計ではない。それは、パネライの軍用時計としてのDNAと、現代の素材技術が融合した、漆黒の航海計器なのである。 |