時計の世界に「常識を打ち破る」デザインがあるとすれば、タグ・ホイヤー モナコはその筆頭格である。1969年、世界初の自動巻きクロノグラフの一つとして誕生したこのモデルは、当時の時計業界の常識であった円形ケースを完全に無視し、スクエア型という大胆な選択をした。WAW131A.FC6177は、その革新的な遺伝子を受け継ぎながら、現代のユニセックス・ライフスタイルに応える、37mmのクォーツ・モデルである。
この時計の最大の特徴は、なんといってもそのアイコニックなスクエア型ケースにある。37mm×37mmのステンレススティール製ケースは、ポリッシュとサテン仕上げを駆使し、光を受けるたびに異なる表情を見せる。 厚みはわずか11.1mmに抑えられ、スーツの袖口にもすっきりと収まる絶妙なプロポーションを実現している。 100mの防水性能も備え、日常使いでの安心感も確保されている。
漆黒のラッカー仕上げダイヤルは、光の角度によって微妙に色調を変える「イリデッセント」な表情が特徴的だ。正方形のサブダイヤルに配された鮮やかなレッド針が、モノトーンのダイヤルにスパイスを加えている。 3時位置の日付表示窓と6時位置のスモールセコンドは、実用性を損なわない絶妙なバランスで配置されている。 そして、このモデルの真価は、そのクォーツ・ムーブメントがもたらす「完璧に近い精度」にある。 バッテリー駆動による正確な時は、レースシーンから日常まで、あらゆる場面で信頼を裏切らない。
ブラックのクロコダイルレザー・ストラップは、ケースの精悍な印象を引き立て、フォールディングクラスプが確かな装着感をもたらす。 1970年の映画『栄光のルマン』でスティーブ・マックイーンが愛用したことで一躍有名になったこの時計は、今なお多くの人々を魅了し続けている。
WAW131A.FC6177は、単なる時計ではない。それは、常識に挑戦し続ける自由の精神を腕元に刻む、時代を超えたアイコンなのである。 |