1993年、オーデマ ピゲは常識を覆す大胆な一本を世に送り出した。オリジナルのロイヤルオークが持つエレガントなプロポーションを、さらに力強く、大きく、そして過激に進化させた「ロイヤルオーク オフショア」。その誕生から四半世紀以上が経った今も、オフショアはスポーツウォッチのアイコンとして君臨し続けている。そして2016年、このコレクションに新たな鼓動が加わった。それが、ロイヤルオーク オフショア ダイバー クロノグラフ ブルーである。
42mmのステンレススチールケースは、サテン仕上げとポリッシュ仕上げの巧みなコントラストによって、まるで戦車と宝飾品の融合と評される独特の存在感を放つ。厚さは14.75mmに抑えられ、タフな外観ながらも優れた装着感を実現している。ケースサイドからラグ、ベゼルのエッジに至るまで施された繊細な面取り加工が、この塊のような鋼鉄に高級感という命を吹き込んでいる。
この時計の最大の特徴は、その鮮烈なブルーの文字盤にある。オーデマ ピゲの象徴である「メガ タピスリー」模様が、深みのある青の海面のような表情を創り出している。このダイアルを囲むように、潜水時間計測用のインターナルローテーティングベゼルが配置され、10時位置のセラミック製リューズで操作する。黄色いアクセントを効かせたこのベゼルが、ブルーの文字盤に鮮やかなコントラストを添えている。
12時、6時、9時位置に配されたクロノグラフのサブダイアルは、視認性を重視した絶妙なバランスで配置されている。アプライドのアワーマーカーと、太く力強い時分針には蓄光塗料が施され、深海の暗闇でも確かな視認性を確保する。4時と5時の間には日付表示窓が控えめに設けられている。
心臓部に搭載されるのは、オーデマ ピゲ自社製キャリバー3124/3841である。これはベースキャリバーにDubois-Depraz製のクロノグラフモジュールを組み合わせた構造で、確かな精度と信頼性を提供する。シースルーバックからは、精緻な仕上げが施されたムーブメントと、22Kゴールドのローターの優雅な動きを鑑賞することができる。300mの防水性能を備え、ISO規格に準拠した本格的なダイバーズウォッチとしての実力を秘めている。
ブルーのラバーストラップは、ケースの精悍さと見事に調和し、スポーティーな印象をさらに強調する。それは、深海の鼓動を腕元で刻み続ける、鋼鉄と青の芸術作品なのである。 |