時計の歴史に革命をもたらした一本がある。1904年、ルイ・カルティエが友人であるブラジル人飛行士アルベルト・サントス=デュモンのために創り出した、世界初の実用的腕時計。その革新の精神を受け継ぐサントス ドゥ カルティエ LM WSSA0037は、現代の空へと向けて、新たな翼を広げている。
このモデルの最大の特徴は、その精悍なカラーリングにある。39.8mm角のステンレススチール製ケースに、ブラックのADLC加工(アモルファス・ダイヤモンド・ライク・カーボン)を施したベゼルが組み合わされ、従来のサントスにはない都会的でスポーティな表情を獲得している。このコーティングは硬度が高く、傷つきにくいという実用性も兼ね備えている。ケースの厚みはわずか9.38mmに抑えられ、 ブランド時計コピースーツの袖口にもすっきりと収まる洗練されたプロポーションを実現している。
ダイヤルは、深みのあるグレーを基調としている。この落ち着いた色調が、ADLCベゼルの漆黒とステンレスケースの銀色の輝きを絶妙に調和させている。特徴的なローマ数字のインデックスと、夜光素材を塗布したスチール製の剣型針が、視認性とクラシカルな美しさを両立させている。6時位置には日付表示窓が設けられ、実用性を損なわない絶妙なバランスを保っている。
心臓部には、カルティエ自社製の自動巻きムーブメント「キャリバー1847 MC」が搭載されている。約40時間のパワーリザーブを持ち、サファイアクリスタルのシースルーバックからその精緻な仕上げを鑑賞することができる。
この時計の大きな魅力は、独自のストラップ交換システム「クイックスイッチ」と、コマ調整システム「スマートリンク」にある。工具を使わずに、付属のブラックラバーストラップとステンレスブレスレットを瞬時に交換でき、シーンに合わせたスタイリングを楽しめる。WSSA0037は、単なる時計ではなく、空を夢見た男の遺産を現代に蘇らせた、新たな冒険の始まりなのである。 |