1904年、パリ。ブラジル出身の航空先駆者アルベルト・サントス=デュモンは、友人であり腕時計師であったルイ・カルティエにこう伝えた。「空中で両手を使ってポケットから懐中時計を取り出すのは難しい。もっと実用的な時計を頼む。」この一言が、世界初の男性用リストウォッチの誕生を導いた。それが「サントス・ドゥ・カルティエ」である。
現代に受け継がれる「サントス・ドゥ・カルティエ MM WSSA0063」は、その伝説的なモデルを現代の技術で再解釈した1本だ。特徴的なスクエアケースは、当時のパリの美しい建築にインスパイアされたと言われる。8本の露出ネジがベゼルに配され、機能的でありながらも大胆な美意識を感じさせる。
ケースサイズは横35.6mm、縦44.2mm。クラシックな「ミディアム(MM)」モデルは、レザーストラップにもメタルブレスレットにも見事に調和する絶妙なバランスを持つ。特にこのモデルの革新は「スマートリンク」システムだ。工具を使わずにコマを着脱できるため、誰でも簡単にブレスレットの長さを調整できる。
心地よいカーブを描くサファイアクリスタル風防の下には、サテン仕上げのシルバートーン opaline 文字盤が広がる。ローマ数字とアップライトな針が、時を読み取る楽しさを教えてくれる。7時位置にさりげなく刻まれた「CARTIER」のロゴ。そして、 スーパーコピー時計剣のようなブルースチール針は、光の加減で群青色に輝く。
搭載する自動巻きムーブメント「キャリバー1847MC」は、約42時間のパワーリザーブを提供する。100m防水も備え、日常使いに不安はない。革新的な過去と現代の快適性。その両方をケースに閉じ込めたWSSA0063は、空への夢から始まった時計史の転換点を、今もなお腕元で語り続けている。 |