カリフォルニアとネバダの州境に広がる山岳地帯、レイク・タホ。冬の厳寒期、その山頂は深い雪に覆われ、米海軍の精鋭パイロットたちの訓練空域となる。IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “レイク・タホ”」IW389105は、その極寒の景観と、海軍士官の純白の制服「サービスドレスホワイト」からインスピレーションを得て誕生した、44.5mmの白磁の戦闘機である。
この時計の最大の特徴は、そのケースカラーにある。「IWCレイク・タホ」と名付けられたこの特別な白は、世界的なカラー専門会社パントーンとの協業によって特定された、唯一無二の色調である。単なる白ではない。雪原が朝日に照らされて微かに輝くような、神秘的な光沢を放つ。1980年代からセラミック素材の先駆者として歩んできたIWCの技術力が、この特別な白色を現実のものとした。
漆黒の文字盤とのコントラストは、まさに圧倒的だ。夜光処理を施したアラビア数字と針が、白いケースの中でくっきりと浮かび上がる。3時位置には日付と曜日表示窓を配し、9時位置のスモールセコンド、12時位置の30分積算計、6時位置の12時間積算計が、クロノグラフとしての機能性を完璧に満たす。
心臓部に収められるのは、IWC自社製キャリバー69380である。コラムホイール機構を備えたこの パネライコピークロノグラフムーブメントは、28,800振動/時、46時間のパワーリザーブを誇る。軟鉄製の内殻がムーブメントを磁場の影響から保護し、高い耐磁性を実現している。ケースバックはチタン製で、トップガンのエンブレムが刻印されている。
付属するホワイトラバーストラップは、ケースと完璧に調和する色合いに調整され、特徴的な型押し模様がスポーティーなアクセントを添える。プッシャーとリューズはステンレススチール製で、60mの防水性能を備える。
IW389105は、単なる時計ではない。それは、音速の彼方で任務を遂行するエリートパイロットたちへのオマージュであり、極限の環境下で求められる機能性と、研ぎ澄まされた美意識が融合した、現代のプロフェッショナルツールなのである。 |