1960年代、スクーバダイビングという新しいスポーツが世界的なブームを巻き起こしていた。水中での生死を分けるのは、正確な時間管理だった。ブライトリングは当時、ダイバーの救命に不可欠な機能だけを残し、一切の装飾を排した究極のツールウォッチ「スローモーション」を世に送り出した。その洗練されたデザインと圧倒的な視認性は、実用性を超えた美しさとして、多くの人々の心を掴んだ。Ref.A17375211B1A1は、あの伝説のダイバーズウォッチのDNAを受け継ぎながら、現代の技術で昇華させた、スーパーオーシャンコレクションの新たな傑作である。
42mmのステンレススチールケースは、完璧なプロポーションで設計されている。厚さはわずか12.56mmに抑えられ、そのスリムなフォルムはスーツの袖口にも優しく収まる。ケースを包むブラックセラミック製の逆回転防止ベゼルは、傷つくことを知らず、海中での確かな安全性を提供する。特筆すべきは、このベゼルの色調だ。漆黒の深みが、文字盤との完璧なコントラストを生み出している。
視認性へのこだわりは、この時計の核心である。太いバトン型のインデックスと、特徴的な角ばったスクエア型の分針は、1960年代のスローモーションを直接的に継承するデザインコードだ。スーパールミノバが塗布されたそれらの針とインデックスは、深海の暗闇でも自らの存在を力強く主張する。ブラックの文字盤には秒単位のミニッツトラックが外周に配され、視覚的な奥行きと精密さを同時に演出する。
心臓部に搭載されるのは、クロノメーター認定を受けた自動巻きキャリバー17である。28,800振動/時、26石、約38時間のパワーリザーブを誇るこのムーブメントは、ETA 2824-2をベースにブライトリングがチューニングを施した信頼のユニットである。堅牢でメンテナンスも容易なこのキャリバーは、「道具としての時計」に求められるすべてを満たしている。
そして、この時計の真の実力は、300m(30気圧)の防水性能に如実に現れている。ねじ込み式リューズとケースバックが、過酷な深海環境からムーブメントを完全に保護する。しかも、耐衝撃性、耐砂性、耐塩水性までも兼ね備え、あらゆるウォーターアクティビティで頼りになる。フォールディングクラスプには最大15mmのマイクロアジャスト機能が備わり、ウェットスーツの上からでも完璧なフィット感を実現する。
ブライトリング スーパーオーシャン オートマチック42 A17375211B1A1は、もはや「ダイバーズウォッチ」という枠組みを超えている。海でサーフィンをする時も、プールで泳ぐ時も、ビーチバーでくつろぐ時も、そして夜のディナーに出かける時も。この一本は、あらゆるシーンに溶け込みながら、確かな時を刻み続ける。それは、伝統への敬意と現代のライフスタイルが見事に調和した、真の「オールラウンダー」なのである。 |