1982年、IWCは一つの革命的なダイバーズウォッチを世に送り出した。ポルシェ911の生みの親として知られるフェルディナント・A・ポルシェの手による「オーシャン2000」の誕生である 。チタン製ケースと2000m防水という圧倒的な性能は、時代を半世紀先んじるものだった。それから35年、2017年に発表されたRef.IW329101は、この伝説的モデルへのオマージュとして、世界限定350本で捧げられた傑作である 。
42mmのチタンケースは、先代のオーシャン2000よりもひと回り小さく、厚さわずか14.5mmというスリムなプロポーションを実現している 。これはIWCのアクアタイマーコレクションの中で最も薄い深海ダイバーズウォッチであり、2000mという圧倒的な防水性能を備えながら、日常使いにも違和感なく溶け込む絶妙なサイズ感である 。
マットブラックの文字盤は、オリジナルへの敬意を込めて、白色の夜光針とインデックスが配されている 。 パネライコピー特筆すべきは、秒針の先端に施されたレッドのアクセントである。これは1982年のオリジナルモデルから受け継がれた特徴であり、深海の暗闇でも視認性を確保する機能美である 。3時位置の日付表示窓も実用的なアクセントを添えている。
最大の特徴は、IWC特許の「SafeDiveシステム」を搭載した外部・内部回転ベゼル機構である 。反時計回りにのみ回転するこの機構は、誤操作による潜水時間の短縮を防ぎ、命を預けるための絶対的な安全性を提供する。ベゼルのくぼみをつかむ形状と、ケースと一体感のあるラバーストラップのリッジは、1982年のオリジナルを彷彿とさせるディテールである 。
心臓部に搭載されるのは、ETA 2892-A2をベースにIWCがチューニングを施したキャリバー30120である 。163の部品から構成され、21石、28,800振動/時、約42時間のパワーリザーブを誇る 。ねじ込み式のチタン製ケースバックには、深海ダイバーのレリーフと「Aquatimer 35 years Ocean 2000 One out of 350」の文字が刻印され、限定モデルとしての希少性を主張している 。
ブラックのラバーストラップは、IWC特許のクイックチェンジシステムを備え、工具なしで交換可能である 。IW329101は、単なる時計ではない。それは、ポルシェデザインという伝説を受け継ぎ、深海への飽くなき挑戦を42mmのケースに閉じ込めた、時を超えるオマージュなのである。 |