時計製造の常識に挑戦し続けるウブロ。その「ビッグバン」シリーズは、独創的なデザインと先端技術の融合によって、常に新たな衝撃を与え続けている。なかでも「ビッグバン ウニコ チタニウム ブルーセラミック 421.NL.5170.RX」は、軽量かつ超強靭なチタニウムと、深みのあるブルーセラミックの美しさを極限まで追求した、ハイエンドモデルの真骨頂といえる。
この時計の第一印象は、その「軽量さ」と「色彩の魔力」の共存にある。45mmのケースは、航空宇宙産業にも用いられる2級チタニウムで作られている。驚くほど軽量でありながら、ステンレススチールよりも高い強度と、身体への優しい肌馴染みの良さを兼ね備える。サンドブラスト仕上げによるマットな質感が、時計全体にモダンでシャープな印象を与える。
そして、この時計の象徴とも言えるのが、ブルーのセラミック製ベゼルとサイドインサートである。セラミックは高硬度で刮目に強く、その深く鮮やかな色合いは経年変化による褪色がない。この「ブルー」は、海の深淵とも、宇宙の神秘とも取れるような独特の深みを持ち、時計全体を包み込む。
文字盤は、ウブロが誇る「ウニコ」自社製造ムーブメントの鼓動を存分に楽しめるスケルトン設計。複雑に組み上げられた機械の機構が、サファイアクリスタルの下に広がる。ブルーのベゼルが、その機械的な美しさを一層引き立て、未来的でありながらもどこかクラシカルな印象を創り出す。
内部には、自動巻きクロノグラフムーブメント「HUB1280」が搭載される。その精巧な構造は、文字盤とサファイアクリスタルバックの両方から鑑賞できる。
ウブロ ビッグバン ウニコ チタニウム ブルーセラミックは、単なる時計を超えた「素材と色彩の芸術」である。軽量かつ頑丈なそのボディは、ハイエンドなスポーツウオッチの新たな可能性を切り開く、挑戦者のための勲章なのである。 |