その最大の魅力は、他にはない独特の「クッション型」ケース。角張りながらも丸みを帯びたこのフォルムは、第一次世界大戦後の自由で華やかな時代、「狂騒の20年代」の息吹をそのままに伝えています。18Kピンクゴールドの温もりある輝きが、アールデコ様式の気品をより一層引き立てます。文字盤は清楚なシルバー色を基調とし、アラビア数字と鉄道ミニッツトラックという古典的で清楚なレイアウトが守られています。ブルーの葉形針は、上品な佇まいの中にさりげないアクセントを添え、驚くほど読みやすい視認性を実現しています。

この時計の真骨頂は、その歴史的価値と、それを支える最高峰の技術にあります。ヴァシュロン コンスタンタン自制の手巻きムーブメントは、サファイアクリスタルバック越しにその美しい姿を覗かせ、所有者にのみ与えられた特権を静かに誇示します。全ての部品は最高の仕上げが施され、それはまさに、時計製造という芸術の極致です。

ヴァシュロン コンスタンタン ノスタルジーは、単なる時計を超えた、人類が培ってきた美的感覚の結晶。所有する者は、時代の流行に流されることのない、真の意味での「永遠の美」を腕に刻むことになるのです。