1970年代、天才時計師ジェラルド・ジェンタの手によって生み出された伝説の時計「インヂュニア」。その傑作が、長い時を経て、我々の時代に完全なる姿で帰ってきました。新型「インヂュニア オートマティック 40」IW328901は、その正統なる進化形です。
そのデザインは、オリジナルのDNAを忠実に継承しながら、現代的な洗練さを加えています。40mmのステンレススティールケースは、当時の特徴的な「ボアホール」と呼ばれる五連のネジ穴をベゼルに配し、強烈な個性と工具を思わせる機能美を放ちます。しかし、ケース厚はスリムに、ラグはより流線形となり、驚くほどしなやかに腕にフィットします。
ブラックのソーンフィニッシュ加工されたダイアルは、光の加減で複雑な表情を見せ、 パネライコピースポーティでありながらも深い奥行きと高級感を醸し出します。針とインデックスは清楚で、最高の視認性を確保しています。
その心臓部には、IWC自制のキャリバー32111が搭載されています。これは、パラマグニック・ショックアブソーバーを内蔵し、優れた耐磁性を誇る最新のムーブメント。さらに、120時間という長大なパワーリザーブを備え、週末を跨いでも正確な時刻を刻み続ける実用性の高さが魅力です。
この時計は、単なる復刻ではなく、過去と現在の最高の融合。ビジネスからカジュアルまで、あらゆるシーンで輝く、飽きの来ない一枚。それは、確かな技術力と不変のデザインを信じる者たちへの、最高の回答です。 |