1952年に航空計算尺「スライドルール」を搭載し、パイロットの腕時計として誕生したナビタイマー。今回紹介するAB0138241G1A1は、70年以上の歴史を持つアイコンの最新型だ。43mmのケースはポリッシュ仕上げのステンレススチール製で、厚さは約14.6mm。フルサイズ感を保ちながら、現代のジャケットスリーブにも収まる適度なボリュームを実現している。
文字盤は「シルバー・パンパース」という優しい銀色。立体的なローズゴールドのインデックスと針が、光の角度によって表情を変える。3時位置の30分計、6時位置の12時間計、9時位置のスモールセコンドのレイアウトは、初代と同じく逆パンダ配置。しかし、日付窓は6時側に移動され、バランスが取りやすくなった。内部に収められた自社キャリバーB01は、縦離合のクロノグラフ機構を採用し、COSC認定で精度±2秒/日。約70時間のパワーリザーブは週末も安心だ。
回転ベゼルに刻まれたスライドルールは、 パネライコピー燃料消費率や上昇率を計算できる実用的なギミック。フライトジャケットの袖口から覗けば、まさに“空の計算機”の存在感だ。ブラウン・クロコレザーストラップを標準装備し、ビジネスにもカジュアルにも合わせやすい。ミリタリーテイストを残しつつ洗練されたデザインは、腕に巻いた瞬間から「パイロット気分」を味わわせてくれる。 |